Zaria
ラウンド
$5.2M · シード
リード
本拠 / 創業者
ワイオミング州ジャクソン(プレスリリースの発信地)
Co-founder & CEO Emily Barron/Co-founder & CTO Keith Dallara
掲載日

ワイオミング州ジャクソン(プレスリリースの発信地) · Co-founder & CEO Emily Barron/Co-founder & CTO Keith Dallara · 2025年設立(Lightspeedの投資先ページ) · 構造化金融と暗号資産担保ローンの裏方インフラ
何をやっているか ローンの「サービシング」(返済の管理や借り手の対応)、バックアップサービシング、担保の管理、エージェント業務(担保の検証や支払いの計算など)を、一つのリアルタイムの基盤で提供しています。対象は、証券担保ローン、ビットコインなどの暗号資産担保ローン、売掛債権などです。価格が24時間動く担保でも、常に見張って、マージンコールや清算まで自動で回せるのが強みです。Lightspeedによると、検証エージェントがポートフォリオ内のすべてのローン書類を読み、組成した側が送ってくるデータと突き合わせて、食い違いを指摘します。Ledn、Maple、Galaxy、Kraken、Figureが、ウェアハウス融資や証券化でZariaを使っています。8月には、受託業務に特化した国法銀行「Zaria National Trust Bank」の免許をOCC(米通貨監督庁)に申請しました。
ラウンド $5.2M seed。Lightspeedがリードしました(担当はフィンテックのPartner、Aaron Frank)。参加はRefract VenturesとEpochです(会社のLinkedIn投稿・Axios Pro)。評価額は非開示です。発表は10/14(PR Newswire・Lightspeedブログ)。10/19まではAxios Proの記事しか見つかっていませんでしたが、会社のプレスリリースとLightspeedのブログで一次情報を確認できたので、今日カードにしました。
一次情報
- CEO Emily Barron(プレスリリース): 「This financing lets us accelerate growth and scale our existing services.」/「We're currently running servicing, backup servicing, collateral management, and agency infrastructure for structured finance and digital asset-backed loans.」
- Lightspeed Aaron Frank(プレスリリース): 「Zaria has already built real traction with structured finance and digital asset-backed lenders.」
- Lightspeedブログ: 「To service any single deal, whether TradFi or digital, the country's largest corporate trustees stitch together a dozen or more third-party systems.」/「We believe Zaria will become the default servicer and trustee for securitizations…」
なぜ今見るか Lightspeedのフィンテック担当が、15年来の知り合いである創業者に最初期から賭けたシードです。BarronはNYDIGで融資オペレーションを率い、その前はSoFi、SVB、Barclaysで融資を担当していました。DallaraはSVBで暗号資産向けのバンキング基盤を作った人です。Lightspeedのブログが取り上げているTricolorの件(サブプライム自動車ローンの会社が、同じ担保を複数の貸し手に差し入れていたとされる事件)のあと、組成側の自己申告に頼らない独立した検証への関心が高まっています。ビットコイン担保ローンも債券市場に入り始めていて、2月のLednによる$188Mの証券化では、Zariaがバックアップサービサーを務めました。
市場・競合 相手は、銀行系の大手コーポレートトラスティ(受託会社)や既存のローンサービサーです。Lightspeedによると、彼らは一件ごとに十数個の外部システムをつないで業務を回しています。暗号資産のカストディ業者は、ローンのサービシングに必要な免許やシステムを持っていないことが多い、ともLightspeedは書いています。差別化は、サービシング、担保管理、エージェント業務を一社で、24時間リアルタイムに担えることです。会社のサイトは、証券担保ローン$500B、暗号資産担保ローン$74B、ABS $1.7Tという市場規模を挙げています(会社の主張)。
リスク・要確認 OCCの信託銀行免許はまだ承認されていません。売上、顧客数、評価額は非開示です。今の顧客は暗号資産の貸し手に寄っているので、ビットコインの急落や取引先の破綻の影響を受けやすい事業です。ラウンドは$5.2Mと小さめです。本拠はプレスリリースの発信地と信託銀行の予定所在地(ジャクソン)から判断していて、本社の所在地としては未確認です。
出典